横浜は都会のおしゃれさとレトロな異国情緒が共存する港町
「横浜・山下・関内」エリアの観光音声ガイド
横浜・山下・関内エリア紹介
1958年の開港から150年を超える横浜は、異国の文化を取り入れながら発展してきた人気の観光地です。港町の持つ開放的な空気、異国情緒ただようレトロな建造物、オシャレなショップの持つ都会らしさなど、横浜の持つさまざまな表情は今も昔も人々を魅了してやみません。みなとみらいや山下公園のプロムナードを歩けば海沿いの開放感と都会的な空気を感じられ、日本最大のチャイナタウン・横浜中華街を歩けば、歴史あるディープな横浜を感じられるでしょう。
名物グルメでは、中華料理や、横浜が発祥とされるナポリタンなどが有名で、お土産では崎陽軒のシウマイやありあけのハーバーなど全国的な人気を誇る名品が揃います。最新のレストランも老舗も多く、おいしいお店には事欠きません。また、観光バスやクルージング船も充実しているため、名所を効率よく巡りながら陸と海を観光することも可能。アイデア次第でさまざまな楽しみ方ができる街です。
A 新横浜ラーメン博物館
B 崎陽軒横浜工場見学
C 崎陽軒本店・本店併設レストラン
D 横浜スタジアム・THE BAYS
E 神奈川県庁(キングの塔)
F 横浜税関(クイーンの塔)
G 横浜市開港記念会館(ジャックの塔)
H 山下公園
I 日本郵船氷川丸
J 横浜港大さん橋国際客船ターミナル
K 横浜中華街
L 山手西洋館めぐり
M 横浜・八景島シーパラダイス
N 三溪園
O スカイダック横浜
P シーバス
A
新横浜ラーメン博物館
しんよこはまらーめんはくぶつかん
横浜の玄関口・新横浜駅から徒歩5分という好立地にあるのが、新横浜ラーメン博物館です。
その名のとおりラーメンをテーマとしたフードテーマパークで、「飛行機に乗らずに全国の銘店が一カ所で味わえる」がコンセプト。北は北海道から南は沖縄まで、全国の銘店のラーメンが一堂に会するスポットです。
また、日本のみならず、ドイツ・フランクフルトやカナダ・トロントなどの世界のラーメン店が出店しているところもユニーク。
メニューは小さなサイズからも選べますので、複数のお店で個性あふれるラーメンの食べ歩きを楽しめます。
館内は昭和33年の街並みをモチーフとしたノスタルジーあふれる空間で、ラーメン以外にも楽しみどころはいっぱい。昔なつかしい駄菓子さんや喫茶店・スナックが軒を連ね、大道芸やマジックなどのイベントも開催されています。
まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような気分で散策を楽しめるスポットです。
B
崎陽軒横浜工場見学
きようけんよこはまこうじょうけんがく
横浜名物として知られる崎陽軒のシウマイ。「昔ながらのシウマイ」や「シウマイ弁当」を一度は見かけたことのある方が多いのではないでしょうか。そんなシウマイやお弁当の製造工程を見られるのが、崎陽軒横浜工場の工場見学です。原材料へのこだわり、1908年の創業以来長く愛されてきた崎陽軒の歴史、シウマイ弁当のトリビアなど、工場見学ならではの学びがいっぱいのプログラムは大人気。よどみなく動く機械群やお弁当をつめるスタッフの作業の素早さも見どころで、大人も子供も楽しめる工場見学です。工場見学後はシウマイ弁当を食べるたびに思い出して楽しめるのも、ベストセラーの商品を持つ崎陽軒ならでは。プログラムの最後には試食タイムがあり、できたてのシウマイ、シウマイ弁当のおかず、中華菓子が食べられます。
工場見学が終わったら、併設のプチミュージアムショップでお買い物をして帰るのもおすすめ。なお、工場見学には事前にホームページからの予約が必要です。受付のスタートは3ヶ月前からとなりますので、忘れずにご予約ください。
C
崎陽軒本店・本店併設レストラン
きようけんほんてん・ほんてんへいせつれすとらん
横浜名物・シウマイの崎陽軒の本店は、横浜駅東口から徒歩1分のアクセス至便な立地です。1階の本店ショップでは本店限定のオリジナルシウマイがあり、「チーズとバジル入りサーモンシウマイ」「クワイシウマイ」「フカヒレと大葉シウマイ」の3種の珍しいシウマイが販売されています。ここでしか買えない限定シウマイは旅の思い出にも、横浜土産にもぴったりといえるでしょう。
本店には個性豊かなレストランやカフェがあり、好みに合わせて食事やお茶を楽しめます。本格中華が味わえる「嘉宮(かきゅう)」、南イタリア料理とワインを楽しむ「イルサッジオ」、賑やかなビアレストランの「アリババ」、おしゃれなアフタヌーンティーが楽しめる「アボリータム」など、好みに合わせて選んでみてはいかがでしょう。特に「アリババ」のランチバイキングは、人気の崎陽軒のシウマイが食べ放題になることでも話題。開店前から行列ができる人気のレストランです。
D
横浜スタジアム・THE BAYS
よこはますたじあむ・ざべいす
横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアム。関内にあるスタジアムの周辺は広場や公園が配置され、市民の憩いの場となっています。そして、スタジアムに隣接するエリアには「スポーツ」を核とした複合施設「THE BAYS(ザベイス)」が2017年にオープンしました。2階は「スポーツ×クリエイティブ」をテーマにワークショップなどを開催できるスペースを提供。そして1階には、野球をテーマにしたカフェ・レストランBoulevard Café(ブールバードカフェ)「&9(アンド・ナイン)」があり、ベイスターズの選手寮で食べられる「青星寮(せいせいりょう)カレー」やベイスターズオリジナル醸造ビールが提供されています。店内にあるクラフトビアバーのタップには選手達が実際に使った公式試合球やバットが装飾され、このお店ならではの見どころとなっています。ぜひ注目してみてください。
また、同じく1階にあるLifestyle Shop「+B(プラスビー)」では「日常に野球をプラスする」をテーマに、高感度なグッズやウェアが販売されており、お土産探しにもおすすめです。
E
神奈川県庁(キングの塔)
かながわけんちょう(きんぐのとう)
関内周辺には長い歴史を感じさせる建築がいくつもあり、散策しているとレトロな異国情緒を感じられます。その中でも神奈川県庁本庁舎、横浜税関、横浜市開港記念会館の3つの建物はそれぞれキングの塔、クイーンの塔、ジャックの塔と呼ばれ、「横浜三塔」という愛称で広く親しまれる存在です。
県内で最初の国登録有形文化財であるキングの塔は、外面にはスクラッチタイルが貼られ、中央の塔のモチーフは五重塔であるなど、和洋の建築様式をそれぞれ生かした見どころの多い建造物です。6階の歴史展示室と屋上展望台は見学することができ、屋上からは横浜港やベイブリッジ、近くにあるクイーンの塔などの眺望を楽しめます。また、公開日には知事室、旧議場、旧貴賓室を見学することも可能です。
※Attention
2018年10月現在、県庁本庁舎の耐震補強工事に伴い、本庁舎の見学は中止されています。平成31年3月まで。工事の進捗状況にあわせて中止期間は変動します。
F
横浜税関(クイーンの塔)
横浜税関(クイーンの塔)
横浜税関はクイーンの塔という愛称で親しまれ、キングの塔・神奈川県庁本庁舎、ジャックの塔・横浜市開港記念会館と並び、横浜3塔のひとつに数えられます。現在のクイーンの塔が建ったのは関東大震災後の1934年のこと。イスラム寺院のような優美なドームにクラシックな玄関アーチや軒飾り、そして内部には和を感じさせる意匠が凝らされ、さまざまな造形が共存しています。終戦後はGHQに接収されるなどの歴史を経て現在までその姿を残し、価値ある建築として保存されています。
1階は資料展示室として公開されており、横浜港と横浜税関のあゆみ、税関の持つ役割などをテーマとした展示が見られます。麻薬探知犬の人形や金属探知機等を使用した検査体験コーナー、ぬりえコーナーなどもあり、大人だけではなく子供でも楽しめる展示内容となっています。
G
横浜市開港記念会館(ジャックの塔)
よこはましかいこうきねんかいかん(じゃっくのとう)
横浜市開港記念会館は、キングの塔・神奈川県庁本庁舎、クイーンの塔・横浜税関と並び、ジャックの塔という愛称で親しまれる横浜3塔のうちのひとつです。
横浜開港50年を記念して建設され、1917年7月1日に開館しました。国の重要文化財にも指定されています。赤のレンガと白の花崗岩を組み合わせた外壁や、時計塔・ドーム・小塔・高屋根などが組み合わせられた自由な建築様式が特徴的です。
内部は一般公開されており、自由に見学することが可能です。2階の広間と中央階段の壁面には華やかなステンドグラスが配されており、その図柄は幕末にペリーが乗船したポーハタン号がモチーフにされているなど、見どころも多数。大きなステンドグラスは非常に美しく重厚で、フォトジェニックなスポットとしても注目の存在です。
※Attention
2018年11月5日(月)から12月28日(金)まで工事中につき休館
H
山下公園
やましたこうえん
およそ700メートルの長さで海に沿って続く山下公園。その歴史は1930年、関東大震災後に瓦礫を埋め立てて復興のシンボルとして作られたことに始まりました。
現在は人気の観光地であるとともに市民の憩いの場としても親しまれています。
遠くにベイブリッジや行き交う船、すぐ近くには横浜マリンタワーや氷川丸などが見られ、散策しているだけで横浜らしさを感じられるでしょう。
四季折々の風物詩が楽しめるスポットとしても知られ、春と秋には横浜の市花であるバラが楽しめ、秋には黄金に色づく銀杏が美しく見られます。
ちょっと通な楽しみ方としては、園内に多数あるモニュメントや記念碑に注目してみましょう。「赤い靴はいていた女の子」像や「かもめの水兵さんの歌碑」など横浜港にちなんだものや、サンティエゴから寄贈された「水の守護神」、在日インド人協会によって建てられた「インド水塔」など異国との交流を感じさせるモニュメントも。
横浜港の歴史と文化を垣間見られる時間となるはずです。
I
日本郵船氷川丸
にほんゆうせんひかわまる
山下公園前に係留されている氷川丸の歴史は、1930年に日本郵船が建造し、シアトル航路に配船された事に始まります。戦時中は海軍特設病院船となり、戦後また貸客船として1960年まで活躍しました。
現在は、竣工当時の姿に近い形に復原され一般公開されており、竣工当時としては最新鋭の大型ディーゼル機関を搭載した機関室、アール・デコ様式の美しいデザインが施された一等公室、氷川丸の歴史をお伝えする展示エリアなど、船内を見学することができます。戦前の日本で建造され現存する唯一の貨客船であり、造船技術や客船の内装を伝える貴重な産業遺産として高く評価され、2016年には重要文化財として指定を受けています。
氷川丸の名前は大宮の氷川神社から授かりました。航海中安全祈願をしていた操舵室にある神棚や中央階段の手すりにも氷川神社の神紋「八雲」を見る事ができます。ぜひ探してみてください。屋外のデッキからは広い海やみなとみらいの眺望が見られ、横浜らしい海沿いの開放感を味わえるスポットでもあります。
J
横浜港大さん橋国際客船ターミナル
よこはまこうおおさんばしこくさいきゃくせんたーみなる
横浜港大さん橋国際客船ターミナルは、国内外から大型客船が寄港する、国内屈指の客船ターミナルです。現在のターミナルが完成したのは2002年ですが、ゆるやかなスロープとエレベーターを用いた階段のない構造、また、内部に柱がない開放的な空間を持ち、その先進的でユニークなたたずまいはオープン時より大きな話題となりました。
ターミナルの屋上は「くじらのせなか」と呼ばれ、眺望の良い公園として24時間無料で開放されています。ウッドデッキと芝生に覆われて、ゆったりとした起伏のある空間で、まるでくじらに乗っているかのような気分で過ごせるスポットです。大さん橋は海に突き出した形のため視界をさえぎるものがなく、横浜赤レンガ倉庫や山下公園からベイブリッジ、陸の方を向けば横浜三塔までぐるりと360度の眺望を楽しむことができます。
内部にはカフェやレストランがあり、オーシャンビューを楽しみながらランチやお茶の時間を過ごすのもおすすめです。
K
横浜中華街
よこはまちゅうかがい
横浜中華街といえば、日本一のチャイナタウンとして全国的にも広く知られる存在です。東南西北の牌楼に囲まれた500メートル四方の広いエリアには中華料理店、雑貨店、お土産物屋などが600店以上軒を連ね、エネルギッシュな空気に満ちた一大繁華街となっています。
食べ放題のランチから高級コースディナーまで、ありとあらゆるニーズに応えてくれるのが横浜中華街の楽しさ。賑やかな呼び込みの声やまんじゅうをふかす湯気を楽しみながら食べ歩きをしたり、関帝廟(かんていびょう)や媽祖廟(まそびょう)などの見どころをめぐったりと、予算と好みに合わせて活気あふれる空間で観光を楽しめます。
中国では旧暦のお正月を「春節(しゅんせつ)」と呼び盛大に祝う習わしがありますが、横浜中華街でも春節は街がもっとも華やかになる時期。獅子舞や龍舞、パレードなどさまざまなイベントが行われ、中国の伝統文化に触れることができます。
L
山手西洋館めぐり
やまのてせいようかんめぐり
クラシカルな西洋館が建ち並ぶ山手は、横浜港が開港した時代に外国人居留地として発展したエリア。開港後、港に近い居留地が手狭になった1867年、その背後にある丘陵地を居留地として使い始めたのが山手の始まりです。
西洋館のひとつである「エリスマン邸」は、「近代建築の父」といわれるチェコ人の建築家アントニン・レーモンドが設計した邸宅を1990年に移築復元した建物で、自由に見学できます。またカフェでお茶を楽しむことができ、散策中に休憩するにはぴったりの存在。
現在は7つの西洋館のほか、外国人墓地や教会など、居留地だった時代の生活を思わせる場所が残っています。当時の面影を探して散策してみてはいかがでしょうか。周辺には港の見える丘公園など展望スポットもあり、高台から横浜の街を見下ろす眺望も楽しめます。
M
横浜・八景島シーパラダイス
横浜・八景島シーパラダイス
横浜・八景島シーパラダイスは、テーマの異なる4つの水族館とアトラクションにショッピングモールやレストラン・ホテルも併設された、一日遊べるレジャースポットです。
4つある水族館はいずれも個性的で、なかでも日本最大級の大きさを誇るアクアミュージアムは必見。昼と夜で内容が異なる「海の動物たちのショー」やまるで海をくぐり抜けているかのようなエスカレーター「アクアチューブ」など、非日常を感じられる美しい見せ方も魅力です。
2018年には開業25周年を迎え、アクアミュージアムが大幅にリニューアル。水辺と森に暮らす生き物たちを間近で感じることができる新エリア「フォレストリウム」が加わり、ますます目の離せないスポットへと進化しています。
初夏はあじさい祭、秋はハロウィンイベント、冬はイルミネーションなど季節の見どころも豊富。訪れるたびに異なる表情を見せてくれる人気レジャースポットです。
N
三溪園
さんけいえん
製糸・生糸の貿易で成功した実業家・原三溪によって1906年に開かれた庭園が三溪園です。横浜の本牧にある17.5ヘクタールの広大な敷地には17棟の古建築が配置され、美しい日本の建築と庭園が見られるスポットとして国内外から人気を集めています。臨春閣(りんしゅんかく)や旧燈明寺三重塔(きゅうとうみょうじさんじゅうのとう)など重要文化財に指定されている建造物も多くあり、見どころとなっています。
四季の風景を見られる名所としても知られ、梅や桜、ツツジ、蓮、紅葉など季節の移り変わりを楽しめるのも魅力です。それぞれの花の見頃には観梅会、早朝観蓮会などイベントも開催され、多くの人で賑わいます。庭園内には数カ所に茶屋や食事処があり休憩もできますので、散策中に立ち寄ってお茶や食事を楽しみながらゆっくりと巡るのも良いでしょう。
O
スカイダック横浜
すかいだっくよこはま
2016年に運行開始したスカイダック横浜は、全国的にも珍しい水陸両用の観光バスです。屋根付きの赤いバスはオープンエアの爽快さが楽しめ、乗っているだけで海と陸の両方から横浜の見どころを見学できる便利なバスです。
約50分のコースはまず陸路からスタートし、関内周辺の横浜三塔や横浜赤レンガ倉庫など見どころを巡りながらぐるりと一周した後、スロープを下って海へダイブし、今度は運河を通って横浜港周辺まで海上を走ります。陸と海、両方から横浜の見どころを巡るのはスカイダック横浜でしかできない体験といえるでしょう。また、スロープを下って海へ入水する瞬間は「スプラッシュタイム」と呼ばれ、水陸両用バスならではのスリルあるアトラクションのような体験ができます。乗車中はガイドによる観光案内もありますので、ぜひゆっくりと耳を傾けてみてください。横浜観光の見どころやユニークなトリビアなど、興味深い内容を聞くことができますよ。
P
シーバス
しーばす
港町である横浜の観光では、クルージングで海を楽しむのもおすすめです。横浜港に就航しているクルージング船のうち、もっとも気軽に乗れるのがシーバス。シーバスは客室と後部デッキに分かれており、船体が低いため、海に近い目線で迫力あるクルーズが楽しめる観光船です。潮風に吹かれながらみなとみらいやマリンタワーなど横浜のランドマークを眺め、記念撮影を楽しんでみましょう。きっと、港町である横浜観光をより深く満喫できるはずです。
シーバスは横浜駅東口・みなとみらい21・赤レンガ倉庫・山下公園など有名観光地を結ぶコースで運行するため、観光の足として考えてプランニングするのもおすすめです。行きは徒歩で帰りはシーバス、など使い分けてもいいですね。料金はコースにより350円から700円までとリーズナブルに利用でき、また、少人数の場合は予約不要で乗船できるため、気軽に使えるのも魅力です。