やんばるの森に包まれる 
沖縄本島北部エリアの観光音声ガイド

沖縄本島北部エリア紹介
TOURIST Guide編集部
吉川雅子

沖縄本島北部エリア紹介

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沖縄本島北部に位置するやんばる国立公園は、日本最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり豊かな自然が残る一方で、適度に観光地化が進み、那覇や沖縄南部と比べても決して引けをとりません。
北部観光の玄関口となる名護には、ナゴパイナップルパークやブセナ海中公園があり、あのオリオンビールの工場も見学できます。
名護の北西に突き出す本部半島は、沖縄美ら海水族館や世界遺産の今帰仁城跡を有する見所の多い地域。
フクギ並木と水牛車で知られる備瀬地区や、ハートロックでおなじみの古宇利島もこのエリアです。
名護から北にかけ、深い森に独自の生態系を育んできた「やんばる」は、年々注目度が高まっており、カヤッキングやエコツアーなど、大自然に気軽に触れる機会も増えています。
さらに北へと足をのばせば、奇岩がそびえる琉球の聖地、大石林山。
最北端の辺戸岬では、断崖絶壁に荒々しい海が打ちつける雄大な景色が待っています。


万座毛

A 万座毛

ブセナ海中公園

B ブセナ海中公園

シーサーパーク 琉球窯

C シーサーパーク 琉球窯

ナゴパイナップルパーク

D ナゴパイナップルパーク

オリオンハッピーパーク

E オリオンハッピーパーク

今帰仁城跡

F 今帰仁城跡

沖縄美ら海水族館

G 沖縄美ら海水族館

備瀬のフクギ並木

H 備瀬のフクギ並木

ネオパークオキナワ

I ネオパークオキナワ

御菓子御殿 名護店

J 御菓子御殿 名護店

古宇利島

K 古宇利島

やんばる国立公園 大石林山

L やんばる国立公園 大石林山

やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館

M やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館

辺戸岬

N 辺戸岬

スポット紹介

万座毛

まんざもう

万座毛
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沖縄を代表する景勝地、万座毛。高さ約20メートル、象の鼻のような形をした断崖絶壁と、その下に広がる青々とした海が見所です。
一帯はサンゴや貝の化石からなる琉球石灰岩でできており、その表面は強い潮風や雨による浸食で、ぼこぼことした穴があいています。

海水がかかるような環境に、適応した沖縄固有の植物があちこちで自生。足元の草花にもぜひご注目ください。
ところで、万座毛の「毛(もう)」とは、沖縄の言葉で広場や原っぱを意味します。
18世紀に琉球の王、尚敬王(しょうけいおう)がこの地を訪れた際、「万人が座ることのできる野原」と表現したことから、この名が付きました。
なお、この時に王の顔をひと目見ようと集まった人々を詠んだ歌が、万座毛の入口に歌碑として残されています。
これは、琉球王国時代の女流歌人 恩納ナビーによる作品で、恩納村には「ナビーちゃん」というご当地キャラも存在します。

ブセナ海中公園

ぶせなかいちゅうこうえん

ブセナ海中公園
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東シナ海に突き出す小さな半島、部瀬名岬に位置するブセナ海中公園は、1970年に開業した歴史ある観光施設です。
見所は、クジラ型のグラス底ボート。ボートの底がガラス張りになっており、驚くほど透明な海の中を覗きながら進む、およそ20分の船の旅です。
一方、船酔いが心配な方は海中展望塔がおすすめ。階段を下りた先は、水深5メートル。
壁面に設けられた24の小窓の向こうに、クマノミ、アカヒメジなど色鮮やかな熱帯魚が行き交い、まるで海の中にいるような感覚を抱きます。
また、たとえ天候が悪くとも水中はそこまで影響されないため、雨の日の観光にも最適です。
岬にはブセナ公園以外に高級リゾートホテルもあり、2000年の九州・沖縄サミット首脳会合に使われた万国津梁館では、サミットホールを見学できるほか、カフェも併設されています。

シーサーパーク 琉球窯

しーさーぱーくりゅうきゅうがま

シーサーパーク 琉球窯
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「シーサーパーク 琉球窯」は、シーサーの手作り体験や買い物ができるシーサー専門店です。
シーサーとは「獅子」を意味する沖縄の伝説の生き物。
魔除けとして知られており、基本はオスとメスを一緒に置きます。
ここではこのようなシーサーの基礎知識を5分でわかる映像やパネルで学び、いよいよシーサー作りに挑みます。
コースは、その場で焼いて持ち帰ることができる素焼き、絵付け、後日郵送で受け取る本焼きなど複数用意され、いずれも予約なしで直接参加できる点が特徴です。
一方、展示販売コーナーでは、職人が作る一級品から、女性や子供に人気の可愛らしい小物までずらりと並び、その数なんと1万体。見学だけでも楽しめます。
なお、道路を挟んだ向かい側には「森のガラス館」があり、琉球ガラスを使った小物作りを体験できます。

ナゴパイナップルパーク

ナゴパイナップルパーク
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ナゴパイナップルパークは、1979年に創業した沖縄県産パイナップルの販売所に起源をもち、1992年に観光向けのテーマパークとして生まれ変わりました。現在は、亜熱帯植物が生い茂る森を自動運転カート「パイナップル号」で探検し、さらに恐竜や巨大な沖縄の動物や昆虫まで出没する娯楽性の高い施設へと進化し続けています。
パイナップルは世界におよそ2,000種類あるといわれており、そのうち食べられる品種は106種類。国内の生産地はほぼ沖縄県に限られています。パイナップルパークでは、食用と観賞用を合わせ、およそ120~130種類のパイナップルを栽培。いわれなければパイナップルとは到底思えない、珍しい品種も見所です。
一方、広々としたお土産物コーナーでは、お菓子の試食や、稀少なパイナップルワインの試飲が醍醐味。高さ37センチのビッグパイナップルパフェやパインソフトなど、パイナップル専門店ならではのメニューも人気です。

オリオンハッピーパーク

オリオンハッピーパーク
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沖縄の「県民ビール」として定着しているオリオンビール。米軍の統治下にあった1957年(昭和32年)に、ものづくりで経済復興を目指すべく創業した企業です。工場は名護にひとつだけ。ここですべての製品を作っています。
見学はガイドツアーとなっており、トリビアを交えながらビール作りの工程をわかりやすく紹介。巨大な機械が並ぶ製造ラインはもちろん、ビールの原料である麦芽に触れたりホップの香りを感じたり、味を調整する副原料も見ることができます。見学後のお楽しみは、やはりビールの試飲です。
「ビールは工場の煙突の影が落ちる範囲で飲め」というドイツの格言にある通り、いちばんおいしい作りたての味をお試しください。
お酒が飲めない人には、ソフトドリンクも用意されています。

今帰仁城跡

なきじんじょうあと

今帰仁城跡
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全長1.5キロメートルに及ぶ城壁を有する今帰仁城(なきじんぐすく)は、首里城と肩を並べる大規模なグスクで、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」という世界遺産のひとつです。
「なきじん」という名前の由来に定説はなく、かつては「みやきせん」や「いまきじん」と呼ばれていたことがわかっています。
日本では鎌倉から室町時代へ移り変わる14世紀、沖縄には北部、中部、南部に3つの王国が存在し、今帰仁城は北部の拠点でした。
強固に築きあげられた城は、軟らかい琉球石灰岩を用いたほかのグスクと異なり、とても固い古期石灰岩でできています。
このため加工ができず、形も大きさもバラバラな石をそのまま積み上げている点が特徴です。
また、幸い沖縄戦による被害がほとんどないため、住居跡や御嶽(うたき)など貴重な遺構が残っており、出土品は歴史文化センターで多数展示されています。
史跡内には写真やイラストつきの解説版が各所に設置されているほか、知識豊富なガイドも常駐。ガイドツアーは当日申し込むと無料。予約の場合は有料です。

沖縄美ら海水族館

おきなわちゅらうみすいぞくかん

沖縄美ら海水族館
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沖縄を代表する観光施設、沖縄美ら海水族館。
館内は3階入口から1階出口に進むにしたがってサンゴ礁の広がる浅瀬から沖合を流れる黒潮、さらには深海へと沖縄の海を深く潜っていくような造りになっています。
この水族館で常に話題となるのが、約7,500トンの水で満たされた深さ10メートルもの大水槽「黒潮の海」。アクリルパネルの厚みは60センチメートルもあります。
視界いっぱいに広がるこの水槽の世界を行き交う魚群は、黒潮の回遊魚たち。
それらを横目に悠然と泳ぐ魚類最大のジンベエザメとナンヨウマンタは水族館の主役です。
ちなみに、沖縄の方言ではジンベエザメを「ミズサバ」と言います。ほかにも、10年以上かけて大切に育てられたサンゴから謎めいた深海魚まで、沖縄の海の世界を存分にお楽しみください。
非常に珍しいダイオウイカの標本も必見です。
また、水族館周辺には、イルカショーを行う「オキちゃん劇場」や、マナティー館、ウミガメ館などが点在。いずれも無料で見学できます。

備瀬のフクギ並木

びせのふくぎなみき

備瀬のフクギ並木
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三方を海に囲まれた備瀬の集落では、東シナ海からの潮風と、冬に吹きつける北風から家々を守るため、通りの両側にびっしりとフクギが植えられています。木漏れ日が揺れるこの細い砂利道は、古きよき沖縄の姿そのもの。
一方で、近年では民家に混じりおしゃれなカフェも増え、日々観光地化が進んでいるエリアです。
東南アジアから移植されたフクギは、漢字で書くと幸福の「福」に「木」と書くため、福を招く木として親しまれています。沖縄では珍しい木ではありませんが、ここまで大きな規模はほかにありません。
1年を通して青々とした葉が特徴で、木の皮や葉は古くから染料に用いられており、非常に鮮やかな黄色に染まります。
並木道を北に抜けると美しい海が広がる備瀬崎(びせざき)、南にはエメラルドビーチもあり、自転車を借りて出かけてみるのもよいでしょう。
また、「備瀬のフクギ並木」といえば水牛車が有名で、実際に乗ることができるのは、沖縄本島ではうるま市の「ビオスの丘」とここだけです。

ネオパークオキナワ

ねおぱーくおきなわ

ネオパークオキナワ
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ネオパークオキナワは、フライングケージと呼ばれる巨大なネットを用いた空間で、放し飼いにされた生き物を間近に見学できる動植物のテーマパークです。
飼育区域はアフリカやアマゾン、オセアニアなど、各生息地の植物を可能な限り取り入れることで、元の自然環境に近い景観を再現。国内ではここでしか見ることができない鳥、アフリカトキコウをはじめ、カブトホロホロチョウ、世界で最も危険な鳥といわれるヒクイドリといった珍しい生き物がのびのびと暮らしています。
また、ここでの楽しみは、動物との触れ合い。目の前を行き交う鳥たちはもちろん、人懐っこいカピバラ、イノシシそっくりのペッカリーなど、エサをあげれば次々に寄ってきます。
ところで、戦前の沖縄に鉄道が走っていたことはあまり知られていません。ネオパークオキナワでは、かつて「ケービン」の愛称で親しまれていた軽便鉄道が、縮小して復活。始発・終着地点となる「名護駅」は、計画段階で頓挫し、実際には作られることがなかった幻の駅です。

御菓子御殿 名護店

おかしごてん なごてん

御菓子御殿 名護店
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沖縄における土産物屋の代名詞にもなっている御菓子御殿。読谷村の村おこし事業として始まった「紅いもタルト」は看板商品で、ちんすこうやサーターアンダーギーと並ぶ沖縄銘菓として定着しています。
広い店内に整然と並ぶお菓子の試食もさることながら、名護店の大きな見所は、「DINO恐竜PARKやんばる亜熱帯の森」。
大型のシダ植物「ヒカゲヘゴ」など亜熱帯植物が生い茂る森のあちこちに、恐竜ロボットが出没。鬱蒼とした木々の合間から現れる恐竜は、動くだけでなく鳴き声も再現され、迫力満点。子供に大人気のアトラクションです。
また、森を抜けるとお菓子の製造工場も見学できます。
さらに、沖縄歴史民俗資料館も併設。
御菓子御殿の経営者が40年以上かけて収集した工芸品や琉球人形、古い生活道具が所狭しと並べられた、見応えある展示です。
郷土料理を出す食事処も揃っており、土産物屋の枠を超えた名護の代表的な観光スポットとなっています。

古宇利島

こうりじま

古宇利島
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古宇利島は、車なら10分ほどで1周できる小さな島です。
かつては「くいじま」、或いは「ふいじま」と呼ばれており、発音が「恋」と似ていること、また島に「アダムとイブ」によく似た神話が存在することから、恋愛のパワースポットとして多くの人が訪れます。
なお、「くい」や「ふい」は「海の向こうの地」という意味もあり、海を隔てた島を指してこのように呼んでいた、という説もあります。
見所は、海を見晴らす島の新名所、古宇利オーシャンタワーをはじめ、ハートロックで有名なティーヌ浜、奇岩が多いトケイ浜。
そして、はるか昔に空から降りてきたという人類最初の男女の伝説が残るチグヌ浜などがあります。
島で一番高いところに位置するアマジャフバル農村公園は、かつて異国の船を見張るために遠見番所が設けられていた場所。いまも緑豊かな森の向こうに東シナ海を一望できる景勝地です。
また、島にはカフェも点在。天然ビーチで泳ぎ、海を眺めて過ごせば1日が過ぎるのはあっという間です。

やんばる国立公園 大石林山

やんばるこくりつこうえん だいせきりんざん

やんばる国立公園 大石林山
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やんばるの地にそびえる4つの峰からなる「安須森(あしむい)」。琉球神話において、アマミキヨが最初に創った御嶽(うたき)として、はるか昔より崇められてきた聖なる土地です。現在でも非常に多くの拝所(うがんじゅ)がみられるここは、近年パワースポットとして注目が集まり、観光地として大石林山が整備されました。
主なハイキングコースはふたつあり、ひとつはおよそ1時間で周れる「奇岩・美ら海(ちゅらうみ)パノラマコース」。
縁結びや子授けの言い伝えがある巨石から、動物に見える姿石まで、自然が作り出した奇妙な石の数々に驚かされます。
もうひとつの「やんばる森林コース」は、日本最大級のガジュマルやソテツの群生など、亜熱帯の珍しい植物が見所の30分コース。
琉球の不思議な石積みも残されています。
券売所に併設の「沖縄石の文化博物館」を除けばすべて屋外の観光になりますが、突発的な雨にそなえ、貸し出し用の傘が各所に用意されているのも嬉しいサービスです。

やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館

やんばるやせいせいぶつほごせんたー うふぎーしぜんかん

やんばる野生生物保護センター ウフギー自然館
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やんばる野生生物保護センターは、絶滅が心配されている飛べない鳥、ヤンバルクイナや、キツツキの仲間、ノグチゲラなど沖縄固有の生き物の生態や保護活動の内容を、写真や映像で紹介する無料の施設です。「ウフギー」という愛称は地元住民によってつけられたもので、沖縄の言葉で「大きな木」を意味します。
観光客として実際にやんばるの森に入り、ヤンバルクイナを目にすることは稀ですが、ここでは剥製で羽の一本一本まで間近に観察できるほか、鳴き声も聞くことができます。
また、夜間の森の様子など、特異な自然環境をわかりやすく展示。野生動物との交通事故や、ハブ退治のために持ち込まれたマングース問題など、人間との関係も考えさせられます。
なお、生きたヤンバルクイナは、国頭村(くにがみそん)の東側、安田くいなふれあい公園にある「ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森」で見学できます。

辺戸岬

へどみさき

辺戸岬
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断崖絶壁に白波が打ちつける辺戸岬。沖縄本島最北端に位置し、太平洋と東シナ海の大海原を望む景勝地です。
紺碧の海にはウミガメが泳ぎ、冬にはザトウクジラを見かけることもあります。
ほぼ正面に見えるのは、鹿児島の与論島です。
アメリカによる占領時代には、辺戸岬と与論島の間に国境があり、双方でのろしを上げて共に本土復帰を願った、といわれています。
岬に建つ上半身が鳥、下半身が魚の「かりゆしの像」は、与論島から贈られた友好の証。
一方、与論島にはヤンバルクイナの像が建てられています。
また、「祖国復帰闘争碑」は刻まれた碑文を是非お読みください。これが単なる本土復帰の祝福ではないことがよくわかります。
2019年には辺戸岬観光案内所が新しくオープン。
やんばるの自然や文化を紹介するパネル展示やカフェがあるほか、360度見渡せる屋上からは、はるか昔より聖地と崇められてきた「安須森(あしむい)」の山々もよく見えます。

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