日本中の食の素材が集まる江戸前シティ
「築地・月島・豊洲」エリアの観光音声ガイド

築地・月島・豊洲
TOURIST Guide編集部
西貴輝

築地・月島・豊洲

つきじ・つきしま・とよす
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隅田川が東京湾に流れ込み、かつては江戸前(えどまえ)と呼ばれた築地一帯は、江戸、明治、大正の三代に渡って埋め立てが進み、商業や工業の街として発展してきました。
魚河岸を縮めて「河岸(かし)」と呼ばれた、日本一の規模を誇る卸売市場は築地から豊洲に移転しましたが、場外市場が残る築地は、一般客が新鮮な食材を求められる街として存続しています。
また勝鬨橋が結び、高層ビルが見下ろす一角は、江戸前の粋と庶民的な風情が今も息づき、下町のソウルフード・もんじゃ焼きは地域を代表する名物です。
一方明治以降の近代化や富国強兵政策による開発で発展したのが豊洲地区で日本の発展を支えたエネルギー、重工業、造船業の拠点の一つでした。
時代の役割を終えた重厚長大産業に変わり、スマートな高層オフィスビルやタワーマンションが林立しています。
そして新たなニーズに応えるアミューズメントやショッピングエリアが誕生し、臨海部の新しい観光スポットを形成しています。最先端を走りながらも古き良き伝統が残る江戸前シティ、さっそく歩きましょう。


築地場外市場

A 築地場外市場

築地本願寺

B 築地本願寺

浜離宮恩賜庭園

C 浜離宮恩賜庭園

月島もんじゃストリート

D 月島もんじゃストリート

住吉神社

E 住吉神社

佃公園

F 佃公園

豊洲市場

G 豊洲市場

IHIステージアラウンド東京

H IHIステージアラウンド東京

アーバンドック ららぽーと豊洲

I アーバンドック ららぽーと豊洲

WILD MAGIC - The Rainbow Farm -

J WILD MAGIC - The Rainbow Farm -

水上バス(TOKYO CRUISE)

K 水上バス(TOKYO CRUISE)

スポット紹介

築地場外市場

つきじじょうがいしじょう

築地場外市場
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築地にあった東京都中央卸売市場は、2018年10月に豊洲に移転しました。
築地場外市場は、新鮮な魚介類をはじめとした生鮮食品や加工品、寿司や海鮮丼、洋食やカフェなど約460もの「食の専門店」が集まる人気スポットです。
「交通の利便性」や「まちの情緒」は、一般消費者や観光客に支持され、「築地魚河岸」には、仲卸業者を経営母体とする企業など約60店舗が展開。飲食に関わる「食のプロ」のニーズを満たした築地ブランドを継承しています。
さらに「築地にっぽん漁港市場」は、全国各地の産地から獲れたばかりの旬の素材を求める販売事業者や消費者の要望に応えています。
そして場外市場の散策には欠かせないのが海鮮グルメです。
気さくで飾らない寿司や海鮮丼、アジフライや玉子焼など食の楽しみは尽きません。

築地本願寺

つきじほんがんじ

築地本願寺
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浄土真宗本願寺派築地本願寺は、京都・西本願寺の別院として、江戸時代初期の1617年に、現在の東日本橋辺りに創建されました。
その後1657年、江戸時代の火災で最も被害が大きかったとされる明暦の大火で本堂が焼失しました。
再建にあたって、幕府から代替地として、現在の地を与えられますが、当時は、海上でした。そこで、大勢の門信徒の尽力によって埋め立て、土地を築き、本堂を建立したことから「築地」の地名になったと言われています。
現在の本堂は、関東大震災による被災の復興が行われ、1934年に完成しました。大理石などを用いて、インドの古代寺院を思わせる外観が特徴です。
本堂の内部は、伝統的な浄土真宗の様式ながら、パイプオルガンやステンドグラスが設けられ、西洋的な雰囲気も感じさせます。
寺院の敷地内にはカフェがあり、地元、築地場外市場の食材も取り入れた「18品の朝ごはん」が人気です。
18という品数は、阿弥陀如来が建てた48の願いのうち、「本当に安心できる世界に、いちのあるものすべてを平等に生まれさせたい」という18番目の願いを「本願(ほんがん)」として、浄土真宗で最も大切にしていることにちなんでいます。
本堂に参拝し、敷地を散策したあと、清々しい一日のスタートに、うれしい食事です。
また、築地本願寺では、どなたでも無料で参加できる法話会や仏教講座が開催されています。耳を傾けると日々の暮らしのヒントが見つかるかもしれません。

浜離宮恩賜庭園

はまりきゅうおんしていえん

浜離宮恩賜庭園
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浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんしていえん)は、古くは江戸時代の徳川将軍家の別邸で海を埋め立て造営された庭園です。
海水を引き込んだ池を巡らし当時は鷹を使った鴨場として利用していました。
明治時代には皇室の離宮になり、その時から浜離宮に名称が変わりました。
関東大震災や東京空襲で破壊され、戦後東京都に下賜されて順次整備され現在に至っています。

広さ、およそ25万平方メートル、四季折々の植物が植わるオフィス街と高速道路に隣接する都心のオアシスです。東京湾と接した水門で、潮の干満に応じて水量を調整する潮入の池は、ハゼやボラなどの魚も生息しています。

また木造の橋、お伝い橋(おつたいばし)でつながる中島にある「中島の御茶屋(なかしまのおちゃや)」は、水面に映る姿が殊更美しく、水上庭園の極みともいえる景観です。
潮入の池周辺には、賓客をもてなすための、鷹の御茶屋や松の御茶屋があり、鷹狩や宴に興じる歴代将軍の憩いの場所でした。
時代が移り変わり背後には高層ビルが並んでいます。しかし水に浮かぶ緑濃い和の空間と、ビルの組み合わせは、調和の取れた都市景観を創り出しています。

月島もんじゃストリート

つきしまもんじゃすとりーと

月島もんじゃストリート
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粉ものと言えば代表格はお好み焼きで、大阪や広島を思い浮かべますが、東京下町にあるのは「もんじゃ焼き」です。小麦粉を水に溶き具を混ぜて鉄板の上で焼きますが、水分が多いのと焼きながら、お箸ではなく「はがし」で食べるのが特徴です。
東京の下町では駄菓子屋で提供する子どものおやつでしたが、食生活も変わり衰退していきます。しかし1980年代後半から再びブームとなり、新たなソウルフードとして月島の名物になりました。
月島の西仲通り商店街周辺は、通称「月島もんじゃストリート」と呼ばれ、およそ80の店舗が集まりしのぎを削っています。裏表を問わず通りのあちこちに暖簾や提灯が目に入り、どこにするかと迷うばかりです。
戦後の食糧難の時代はほとんど粉ばかりでしたが、少しずつ具も増えていきました。そして今ではチーズに明太子、シーフードと具材は広がり、これらが出汁の絶妙な味と相まって中々のお味、高級素材もふんだんに使っているため、子供のおやつの値段ではありません。それだけに究極の一品を求めて、しっかりお店を吟味しましょう。

住吉神社

すみよしじんじゃ

住吉神社
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高層ビルの真下に広がり、昔ながらの家屋が立ち並ぶ空間、中央区・佃(つくだ)は、かつては島だったため、佃島と呼ばれています。
ここの住民に寄り添うように佇むのが住吉神社です。天下を治める前の徳川家康が、旅先の大阪で本能寺の変を知り、急遽戻るための船を、現在は西淀川区(にしよどがわく)にある佃村の漁師が手配し、同時に保存食としていた佃煮(つくだに)を提供しました。
これに感激した家康が、漁民らを江戸に移住させ、そこを佃島と名付けました。
そして故郷の田蓑神社(たみのじんじゃ)の分神霊(ぶんしんれい)と神功皇后(じんぐうこうごう)、徳川家康を祀るために創建したのが住吉神社です。
水運の安全にご利益があるとされ地元では、特に船舶輸送に従事する人たちの信仰を集めています。
鳥居に架かるのは陶器の額で有栖川宮幟仁親王(ありすがわのみやたかひとしんのう)の書です。
また境内にある、手を清める水盤(すいばん)は1840年代の製品で、額と合わせ中央区の文化財に指定されています。
住吉神社では毎年8月6日と7日に例祭が行われます。3年に1度の本祭りでは、関東地方では珍しい八角形の「八角神輿(はっかくみこし)」が繰り出し、都内や近郊から大勢の見物客が訪れ大変にぎわっています。

佃公園

つくだこうえん

佃公園
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隅田川を挟み佃島に架かる中央大橋を境に南西側の佃大橋までが佃公園、そして北から東に延び相生橋に至るのが、石川島公園で二つの公園は川沿いの隅田川テラスでつながっています。
広さはおよそ、2ヘクタール、滑り台やブランコ、ジャングルジムなどの子供向け遊具、それに高齢者が利用できる健康遊具があるほか、幕末の灯台を模した建物が公園のシンボルとなっています。
川沿いに設けられた隅田川テラスは、心地よい風に吹かれながらの散歩や休憩におすすめです。
1982年に、東京とパリが姉妹友好都市の関係を結び、隅田川もセーヌ川と友好河川の関係ができました。大都市にありながら、水辺がもたらす貴重な癒し空間があるのは似た者同士かもしれません。
1988年中央区は、平和こそ繁栄の礎という精神に基づき、平和都市を宣言しました。昼夜を問わず楽しめる景観こそ平和の賜物を実感します。

豊洲市場

とよすしじょう

豊洲市場
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魚河岸(うおがし)の呼び名で親しまれた築地市場に代わって、2018年に誕生したのが豊洲市場です。広さは築地の1.7倍あり、主に「青果棟」「水産仲卸売場棟」「水産卸売場棟」の3つに分かれています。
水産卸売場棟は、外国人観光客も注目するマグロなどの競りが行われますが、築地のようにすぐ近くで見るのではなく、見学専用の「デッキ」が設置されました。2階の見学者コースには、仲買業者が競りの価格を手で表す合図の解説も表示しています。
そして向かいの水産仲卸売場棟には、「見学ギャラリー」があり、春夏秋冬で「旬」となる魚や魚の調理法を紹介しています。
4階には、市場で扱う道具類や卵焼き、魚肉の加工品から総菜まで、幅広く商品を扱う「魚がし横丁」があり、一般の人も利用することができます。
また飲食店は3か所に分かれ、39の店舗が揃い、寿司や天ぷら、日本そばやコーヒー喫茶など、バラエティーも豊富でかつての築地グルメが味わえます。
さらにこの建物の屋上は緑化広場で芝生が敷き詰められ、晴海ふ頭の船や、ビル街など絶景が楽しめます。

IHIステージアラウンド東京

あいえいちあいすてーじあらうんどとうきょう

IHIステージアラウンド東京
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観客席の前に舞台という従来の劇場の常識を覆したのが、2017年にオープンしたIHIステージアラウンド東京です。
2010年にオランダで生まれたこの劇場システムが、TBSテレビのプロデュースにより世界で2番目、アジア初として豊洲にオープンしました。
劇場の中心に、約1,300人もの観客を乗せて360度回転する円形客席を配置。その円形客席を、ステージと巨大なスクリーンがぐるりと取り囲みます。
客席が回転するというその斬新で壮大な劇場システムにより、舞台の暗転やセットの入れ替えなどで生じる時間がなくなるため、スピーディーであり途切れることのない演出が可能となり、演じる側と観客に一体感が生まれ没入感を味わうことができます。
さらに、巨大スクリーンに映し出されるダイナミックな映像、音楽、照明が加わると、まるでアトラクションに乗っているかのようなこれまで味わったことのない感覚に浸ることができます。
2017年3月のオープンより多くの観客を動員しているこの劇場は、さらなる常識破りの挑戦を続けます。
今日本で注目度の高いエンターテインメント施設です。

アーバンドック ららぽーと豊洲

あーばんどっく ららぽーととよす

アーバンドック ららぽーと豊洲
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アーバンドック ららぽーと豊洲は、最新のファッションや生活雑貨、美容室などバラエティに富んだ全214のショップやレストランが集結した大型商業施設で、2006年にオープンしました。
造船所に建造する4隻の船をイメージした建物を配し、海に面したデッキやオープンカフェは開放的な気分を楽しめます。
敷地内には「浅草行き」の水上バスの発着場やペットショップ併設のドックランがあり、観光客だけでなく、近隣の住民にとっても楽しめる存在です。
また、子どもたちが憧れの仕事やサービスが体験できる人気のテーマパーク「キッザニア東京」も併設され、実在する企業のパビリオンでリアルな職業や社会体験に触れることができ、人気を集めています。

WILD MAGIC - The Rainbow Farm -

ワイルドマジック レインボーファーム

WILD MAGIC - The Rainbow Farm -
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大都会の真ん中で、高層ビルの夜景を眺めながらバーベキューキャンプを楽しもうというアウトドア施設、「WILDMAGIC」が2017年、豊洲にリニューアルオープンしました。
テントや炊事道具などを持ち込むキャンプは楽しいけど、準備や片付けが何かと不便という声にこたえて欧米でブームになったのが「グランピング」、一言でいえば手ぶらで豪華なキャンプ施設を利用しアウトドア気分を満喫するものです。
WILDMAGICは広さ1.6ヘクタールの敷地に、大きさの異なるテントや屋根を設置した6つのエリア+貸切専用エリアのLOVE KINGDOMがあり、人数や規模に応じてお選びいただけます。
中でも人気があるのはヴィレッジエリアで、形も色も様々なテントやトレーラーが並び、外国を思わせる雰囲気です。
またキャンプファイヤーを囲むファイヤーピットエリアは、キッチンでしか火を見ない日常生活でとても新鮮です。
昼間はシーサイドの潮風に吹かれ、夜は夜景に見とれながら食材から道具まですべてそろったバーベキューを味わう至福の時間です。宿泊はできませんが、手ぶらで行ける身近な非日常空間が人気を集めています。

(火起こしなどはご自身で行っていただく施設となります。サービスの詳細は公式HPにてご確認ください)

水上バス(TOKYO CRUISE)

すいじょうばす とうきょうくるーず

水上バス(TOKYO CRUISE)
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埋め立てや再開発で整備されたウォーターフロントの景観を水上からクルージングで楽しめるのが水上バスです。
ヨーロッパの港湾都市を思わせるスマートでシャープな外観のアーバンランチは、ららぽーと豊洲内にある埠頭からは定期便で芝浦と、お台場海浜公園を結んでいるほか、東京湾を周遊する「キャナリバクルーズ」も運行しています。
クルージングと言えば、豪華客船をイメージしがちですが、あくまで水上バス、気取らずに乗船できるのが魅力です。そしてもう一つ、豊洲からは浅草行のみですがアニメの世界から飛び出したような斬新なクルーズ船です。
銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトで知られる漫画・アニメ界の巨匠、松本零士さんデザインの「ヒミコ」です。
宇宙船を思わせる丸みのあるフォルムは子供から大人まで夢中にさせています。そして姉妹畝として新たに追加投入されたのが「ホタルナ」と「エメラルダス」です。
カモメの羽根をイメージしたガルウィング型の出入り口や、予約制のコンパートメント席の設置など、進化は止まるところを知りません。
さっそく乗船しましょう。

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