日本三景 松島と宮城県有数の漁港で獲れた
海の幸を堪能する
「松島・塩釜」エリアの観光音声ガイド

松島・塩釜エリア紹介
TOURIST Guide編集部
西貴輝

松島・塩釜エリア紹介

まつしま・しおがま
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松島・塩釜は宮城県中央部の太平洋側に位置するエリアです。松島は「日本三景」のひとつして知られる国内有数の景勝地で、松尾芭蕉(まつおばしょう)が『奥の細道』で多くの名所を歌に詠んでいます。また、伊達政宗の菩提寺である瑞巌寺(ずいがんじ)や、松島湾の約260の島々が眺められる遊覧船などが人気のスポットです。塩釜は日本有数の漁港である塩釜港を抱える歴史ある港町で、奈良時代以前に創建されたと言われる由緒正しい「鹽竈(しおがま)神社」を筆頭に、江戸時代や明治時代に建てられた建物も現存し、長い歴史と人々の活気がみなぎる街として、多くの観光客を集めています。2011年に起きた東日本大震災では建物の倒壊などの被害を受けながらも復興に力を注ぎ、市内と沿岸部を中心に元の街並みを取り戻し、特にうまみに優れた三陸産のメバチマグロ「三陸塩竈(しおがま)ひがしもの」を中心に新鮮で高品質な海産物を、日本全国だけでなく世界へと発信しています。


塩釜駅

A 塩釜駅

鹽竈神社

B 鹽竈神社

マリンゲート塩釜

C マリンゲート塩釜

松島遊覧船

D 松島遊覧船

松島湾

E 松島湾

瑞巌寺(松島青龍山瑞巌円福禅寺)

F 瑞巌寺(松島青龍山瑞巌円福禅寺)

浦戸諸島

G 浦戸諸島

塩竈みなと祭

H 塩竈みなと祭

塩釜水産物仲卸市場

I 塩釜水産物仲卸市場

塩竈市魚市場

J 塩竈市魚市場

浦霞醸造元 佐浦

K 浦霞醸造元 佐浦

スポット紹介

塩釜駅

しおがまえき

塩釜駅
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塩釜駅は宮城県塩竈市にあるJR東北本線の駅です。1887年に開業し、130年以上の歴史を持ちながら、港町の発展に貢献してきました。駅舎は高台にあり、ホームは駅舎より高いところに位置しています。駅の周辺にはタクシー乗り場、多目的広場、バスターミナルが設置され、歩道には歌枕に登場する多賀城(たがじょう)の小川「野田の玉川(のだたまがわ)」がデザインされています。
周辺には老舗の飲食店が立ち並ぶ「塩竈(しおがま)門前町商店街」や商業施設、高速道路のインターチェンジが近接し、JR仙石線の下馬(げば)駅・西塩釜(にししおがま)駅・本塩釜(ほんしおがま)駅にも徒歩でアクセスすることができるため、塩釜駅を観光の拠点として利用することもできます。市内めぐりには「しおナビ100円バス」を利用して、リーズナブルに観光が楽しめます。

鹽竈神社

しおがまじんじゃ

鹽竈神社
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鹽竈神社(しおがまじんじゃ)は宮城県塩竈市にある由緒正しい神社で、平安時代初期、嵯峨(さが)天皇の時代に編纂(へんさん)された「弘仁式(こうにんしき)」に登場することから、奈良時代以前からの歴史を持っていると考えられています。
本殿・拝殿・門・廻廊・石鳥居などが国の重要文化財に指定されており、境内には国の天然記念物に指定されている「鹽竈桜(しおがまざくら)」が咲き、4つの末社(まっしゃ)が祀られています。鹽竈神社の御祭神「鹽土老翁神(しおつちおじのかみ)」は古事記や日本書紀に登場し、博識の神として知られています。
塩竈に残り、人々に製塩(せいえん)方法を教えたことから、塩竈市に由緒ある守り神として篤く信仰されています。
毎年行われる「塩竈(しおがま)みなと祭」では鹽竈神社を出発点として、神社の神輿が市内から船に乗り、松島湾を巡幸(じゅんこう)します。

マリンゲート塩釜

まりんげーとしおがま

マリンゲート塩釜
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マリンゲート塩釜は1996年に建設された松島観光の玄関口で、船のような形をした建物が印象的な塩釜港旅客ターミナルです。2005年(平成17年)には、国土交通省港湾局から「海の駅 みなとオアシス」に登録され、港に関するさまざまな情報を発信しています。
塩釜と松島を結ぶ観光遊覧船のほか、浦戸諸島への汽船の発着所としても利用されています。
ショッピングゾーンでは、塩釜港で獲れた旬の海産物や魚介類の加工食品を扱い、濃厚な味が人気の塩釜名物「スーパーバニラソフトクリーム」を扱うカフェや、ボリューム満点の海鮮丼を楽しめる海鮮料理店などの飲食店も充実。
定期的に音楽イベントや花見イベントなどの季節の催し物も開催されています。
海の町にふさわしい、焼き牡蠣やまぐろの解体即売会なども開催されており、旬の味覚を楽しむ多くの観光客で賑わいます。

松島遊覧船

まつしまゆうらんせん

松島遊覧船
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松島観光船は松島海岸を出発し、日本三景の一つである松島湾をめぐる観光船です。湾内を一周するコースでは仁王島(におうじま)・鐘島(かねじま)・桂島(かつらしま)などの代表的な松島の島を巡ります。「松島島巡り観光船」では、4月から10月にかけて、奥松島宮戸島(みやとじま)の外海(そとうみ)に位置する日本三大渓の一つ「嵯峨渓(さがけい)」を楽しめる限定のコースを運行。丸文松島汽船(まるぶんまつしまきせん)では、塩釜と松島を結ぶ「芭蕉コース」を運行しており、観光を楽しみながら移動手段としても活用することができます。夏には、神輿を載せた船の後ろをお供する「塩竈みなと祭お供船(おともせん)クルーズ」、8月には「松島流灯会 海の盆」期間中の燈籠(とうろう)流し供養船として、また10月から11月はライトアップされた島々を鑑賞できるライトアップクルーズを楽しむことができます。

松島湾

まつしまわん

松島湾
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松島湾は260あまりの島々が浮かぶ宮城県有数の観光名所であり、日本三景の一つにも数えられています。松尾芭蕉が、のちに『奥の細道』となる旅日記をつけた場所としても有名で、2007年には「日本の地質百選」に選ばれました。
松島湾は、塩竈(しおがま)・松島・奥松島の3つのエリアに囲まれ、伊達政宗公や松尾芭蕉ゆかりの国宝「瑞巌寺(ずいがんじ)」や、マリンピア松島水族館などの観光スポットが点在。港にはヨットハーバーなどが設けられ、専用のクルージング船を使って風光明媚な風景を楽しんだり、水族館で松島の海水生態系を学んだり、ヨットなど海辺のアクティビティを楽しむことができます。松島湾内には牡蠣やアサリ、ハゼ、アナゴなどの海洋生物が生息しており、レンタルボートを借りて釣りを楽しむこともできます。

瑞巌寺(松島青龍山瑞巌円福禅寺)

ずいがんじ(まつしませいりゅうさんずいがんえんぷくぜんじ)

瑞巌寺(松島青龍山瑞巌円福禅寺)
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瑞巌寺(ずいがんじ)は正式名称を「松島青龍山瑞巌円福禅寺(しょうとうせいりゅ
うざんずいがんえんぷくぜんじ)」といい、臨済宗妙心寺派(りんざいしゅうみょうしんじは)に属する禅宗寺院です。
9世紀初頭、慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)によって開創された天台宗延福寺(てんだいしゅうえんぷくじ)がその前身であると伝わっています。

13世紀中頃、鎌倉幕府執権・北条時頼(ほうじょうときより)公が法身性西禅師(ほっしんしょうさいぜんじ)を開山として臨済宗建長寺派への改宗を行い、寺名も円福寺(えんぷくじ)と改めました。
慶長9年(1604)、仙台藩祖・伊達政宗(だてまさむね)公は円福寺の復興を開始し、慶長14年(1609)、5年の歳月を経て工事が完了しました。
桃山美術を現在に伝える貴重な建築物であることから、本堂、庫裡(くり)、御成玄関(おなりげんかん)が国宝に指定されています。
2018年には9年に及んだ「平成の大修理」が完了し、政宗公が心血を注いで完成させた創建当初の姿が現在に甦りました。

浦戸諸島

うらとしょとう

浦戸諸島
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浦戸諸島は、日本三景の一つである松島の一部を構成する島々で、宮城県の離島として知られています。かつては陸続きの土地でしたが、869年の貞観地震と津波によって分離され、現在の島々ができあがったと言われています。
浦戸諸島は、桂島・野々島・寒風沢島・朴島(ほうじま)の4島からなり、桂島ではハゼ釣りや海水浴、森林散策が楽しめます。
四季を通じて自然の美しい風景が広がることでも知られており、野々島には椿の花が咲き誇る椿のトンネルが、朴島には菜の花畑が広がり、7月から8月の間はラベンダーやハマナスの花が畑いっぱいに広がります。唯一存在する小中学校や、海底に通して本土とつながっている水道管など、島ならではの特徴も魅力の一つとなっています。自然がつくりだすユニークな島の造形も見事で、島と島の間を市営の汽船で巡りながら、ゆったりと観光を楽しむことができます。

塩竈みなと祭

しおがまみなとまつり

塩竈みなと祭
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塩竈みなと祭は、1948年に終戦後の産業復興を願って始められた祭りで、志波彦神社・鹽竈神社(しわひこじんじゃ・しおがまじんじゃ)の神輿を専用の船(御座船)「龍鳳丸」「鳳凰丸」に奉安し、日本三景の松島湾内を渡る海の祭典です。豪華絢爛な船での神輿海上渡御(みこしかいじょうとぎょ)は平安絵巻のように美しく、また東北で初めての神輿海上渡御であるとして、2006年には水産庁から「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に認定され、2014年には「ふるさとイベント大賞 内閣総理大臣賞」を受賞しました。1989年からは陸上パレードが加わり、伝統的な郷土の民謡である「塩釜甚句(じんく)」を取り入れた「よしこの鹽竈」も披露され、祭りが華やかに演出されています。まだ、前夜祭には東北の夏の始まりを告げる花火大会が盛大に開催されます。

塩釜水産物仲卸市場

しおがますいさんぶつなかおろしいちば

塩釜水産物仲卸市場
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塩釜港は、全国有数の生マグロの水揚げ量を誇る港です。かつて塩を製造していたかまどが浜辺にあったことから、この一帯は「塩釜」と名づけられました。塩釜水産物仲卸市場では、三陸東沖で獲れたばかりの新鮮な魚介類を揃えており、9月から12月の間だけ漁獲される、鮮度・色つや・うまみがすべて揃った塩釜の誇るメバチマグロ「三陸塩竈(しおがま)ひがしもの」を取り扱っています。
場内で買った食材は売り場の外にある「自由焼炉」で焼いて食べられるほか、「My海鮮丼コーナー」では自分好みの海鮮丼を作って食べることができます。毎週日曜日と祝日にはたこ焼きやかき氷などの屋台が並ぶ「日曜朝市」を実施。10月には競り体験や魚の解体ショー、ロング鉄火巻きなどをつくる「どっと祭り」が開かれています。

塩竈市魚市場

しおがましうおいちば

塩竈市魚市場
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塩竈市魚市場(しおがまうおいちば)は2015年から段階的に完成した施設で、魚市場をベースとしながら一般客の利用も可能となっている新しい施設です。
一般客用には、塩釜港を目の前に見渡せる展望デッキのほか、見学説明室、見学通路、体験型施設の「しおがまおさかなミュージアム」などが備えられています。
回遊型の見学通路からは実際に行われる競りの様子が見学でき、足元には魚のシルエットが描かれ、水族館のような雰囲気も楽しめます。おさかなミュージアムには塩釜港の名物であるマグロの生態や漁獲の方法、塩釜の旬の魚を紹介するブースが設けられています。施設の中央には会議室のほか、魚を調理して食べられる「魚食普及スタジオ」が併設され、一般客の利用も可能となっています。

浦霞醸造元 佐浦

うらがすみじょうぞうもと さうら

浦霞醸造元 佐浦
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浦霞醸造元 佐浦は、宮城県を代表する地酒「浦霞(うらかすみ)」の醸造元として知られている会社です。
敷地内には、江戸時代末期から明治初期にかけて、かつて入江だった土地を埋め立てて建てられた「享保蔵」と石づくりの「大正蔵」はじめ、歴史ある建物が現在も大切に使用されています。
塩釜の街に根付いた醸造元としても知られており、江戸時代に塩竈に大火があった際には持ち山の木を切り住宅用に供与し、また、飢饉の際には蔵の米を持ち出し人々へ分けたと伝えられています。
全国新酒鑑評会では全国トップクラスの受賞歴を持ち、まろやかな中にもすっきりとした味わいの日本酒を届けています。
店内には、お猪口を購入すると月替わりのお酒をいただける「きき酒カウンター」や、お酒・酒器の販売スペースを併設し、一日に2回スタッフによる蔵の建物や歴史について外観から説明する「蔵ガイド」が行われています。

※「蔵ガイド」は現在新型コロナウイルス対策の一環により休止中です。

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