横浜みなとみらいは横浜港に面したベイエリア
「横浜みなとみらい21」エリアの観光音声ガイド
みなとみらい21エリア紹介
横浜みなとみらい21は、「MM21」とも呼ばれ、横浜港に面したベイエリアの商業地域で、横浜で最も人気のある観光エリアとなっています。
みなとみらい21の開発が始まったのは1980年代で、それまでは、横浜のウォーターフロント地区の中心に三菱重工業横浜造船所が位置していたため、横浜は2つのエリアに分断されていました。
ところが1980年、造船所が移転したため、一つの横浜を作ろうという動きが始まりました。
大きなきっかけとなったのは1989年の横浜博覧会で、博覧会開催に合わせて横浜美術館や観覧車が建造され、その後、他の施設も次々と建設されていきました。
現在、みなとみらい21には数多くのショッピングモールやレストラン街、美術館や博物館、歴史的建造物などがあり、常に多くの人々で賑わうエリアとなっています。
A ドックヤードガーデン
B ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル
C 三菱みなとみらい技術館
D 横浜みなとみらいホール
E 日産 グローバル本社ギャラリー
F 日本丸メモリアルパーク
G 横浜ランドマークタワー
H 横浜赤レンガ倉庫
I 横浜美術館
A
ドックヤードガーデン
どっくやーどがーでん
ドックヤードガーデンは、元々は横浜船渠という船会社のドックでした。ドックとは船を作り、あるいは修理する施設のことで、船のような形をしています。
このドックは長さ約107メートル、幅約29メートルという規模を持ち、1896年の完成以来、多くの船を建造してきました。
しかし時代の流れにより大型船の需要が増え、長さ100メートル程度のドックでは対応できなくなってきたため、1973年に閉鎖されました。
その後、この場所を保存しようという運動が高まり、1993年の横浜ランドマークタワーの開業と合わせ、「ドックヤードガーデン」としてかつてのドックの姿が復元され、1997年12月に国重要文化財に指定されました。
現在は人々のコミュニケーションスペースとして利用されています。
B
ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル
よこはま ぐらんど いんたーこんちねんたる ほてる
ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルは、地上31階、客室数594室のラグジュアリーホテルです。1991年の開業から、ヨットの帆を思わせるユニークな形の建物は、みなとみらい地区のシンボルとなっています。
客室は、横浜港を一望するベイビューと、観覧車をはじめ横浜市街を一望するシティビューの2タイプがあり、どちらの部屋からも美しい景色を楽しむことができます。
世界に展開する高級ホテル・インターコンチネンタル ホテルズ グループの日本初進出のホテルであり、ホテル内の各レストランで提供される料理はどれも上質で、中国料理、イタリアン、フレンチ、和食、ブッフェなど本格的な料理を味わうことができます。
さらにこちらのホテルでは、ホテル専用のクルーズ船「ル・グラン・ブルー」でのクルーズが楽しめるのも特徴です。
ホテルの目の前にある「ぷかりさん橋」から出航して、大観覧車や日本丸、赤レンガ倉庫、大さん橋などを海から眺めるみなとみらいクルーズは、人気を集めています。
C
三菱みなとみらい技術館
みつびしみなとみらいぎじゅつかん
三菱みなとみらい技術館は、最新の科学技術に触れることができる企業ミュージアムです。
1994年にオープンした施設で、「航空宇宙」「海洋」「交通・輸送」「環境・エネルギー」などのテーマごとに最新の技術が展示され、楽しみながら学べる実験コーナーもあります。
ここは科学技術について体験できるミュージアムですが、特に人気をあつめるのは、国産初のジェット旅客機である「MRJ」の操縦シミュレーションです。
また、ここの公式マスコットキャラクターである「テクノくん」も人気です。
テクノくんはふんわりとした可愛いゆるキャラで、館内に時々登場するので、テクノくんと出会うことがあるかもしれません。
ミュージアムショップでは、科学実験キットや模型、MRJグッズの他に宇宙食など面白いものを見つけることができます。
宇宙食は販売もされており、そのメニューはチキンライスやカレー、羊羹、たこ焼きなどがあります。
D
横浜みなとみらいホール
よこはまみなとみらいほーる
横浜みなとみらいホールは、1998年の開館以来、「海の見えるコンサートホール」として親しまれています。
地下1階地上7階建ての建物で、コンサートは主に2020席の大ホールと440席の小ホールで行われますが、横浜港を一望できるレセプションルームなどで開催されることもあります。
このホールの中で特に知られているのは、大ホールに備えられている4,623本のパイプが使用されている「パイプオルガン」です。
「光」を意味する「ルーシー」という愛称がつけられ、このホールのシンボルとなり、多くの人に親しまれています。
また、沢山の方に音楽を楽しんでもらうために、ランチタイムにオルガン音楽を聴くことができるコンサートなど数多くのイベントが行われています。
E
日産 グローバル本社ギャラリー
にっさんぐろーばるほんしゃぎゃらりー
日産グローバル本社ギャラリーは、自動車メーカー「日産」の本社にある、無料で入場することができるショールームです。
日本国内で販売するモデルだけではなく、海外モデルや歴代の名車、往年のレーシングカーなどが展示されており、車好きの人にとっては目が離せない場所となっています。
常時30-40の展示車があり、さらにGT-Rを含む人気モデルの試乗も毎日行っているため、実際に試乗することで日産の技術を確かめることができます。
また、休日にはイベントも頻繁に開催されています。
特にゴールデンウィークや夏休みには自動車の仕組みを学べる教室やミス・フェアレディのお仕事体験など子供向きのイベントが多く開催され、家族で楽しめる場所となっています。
日産オリジナルグッズを販売するブディックや、カフェも併設されており、年代を問わず1日中楽しめる施設となっています。
F
日本丸メモリアルパーク
にっぽんまるめもりあるぱーく
横浜市西区に位置する日本丸メモリアルパークは「帆船日本丸(はんせん にっぽんまる)」と「横浜みなと博物館」という2つの施設で構成されています。
ここはウオーターフロントパークであり、アリーナ広場では吹奏楽演奏などのイベントが開催されることもあります。
帆船日本丸は、以前は船員養成用練習帆船として使われていましたが、現在では、その歴史ある船内を見学でき、当時の生活や訓練などをしのぶことができます。
通常、帆は畳まれているのですが、1年に約12回、すべての帆を広げる「総帆展帆(そうはんてんぱん)」というイベントが開催され、見事な姿が披露されます。
この船はその美しさから「太平洋の白鳥」と呼ばれていました。
夜になるとライトアップされ、昼とは違う姿が見られます。
一方、横浜みなと博物館では1859年の開港から現在までの横浜港の歴史について知ることができ、本格的な操船シミュレーターのコーナーでは、船の操縦を体験することもできます。
G
横浜ランドマークタワー
よこはまランドマークタワー
1993年に開業した横浜ランドマークタワーは地上70階・高さ296メートルの超高層ビルで、横浜みなとみらい21のシンボル的存在となっています。
タワー内にはオフィスやショッピングモール、クリニック、ホテルなどが入り、隣接するランドマークプラザやドックヤードガーデンと共に一つの街を作っています。
横浜ランドマークタワーで一番の人気の場所は、69階にある展望フロア「スカイガーデン」です。
2階ロビーから日本最高速のエレベーターに乗りこむと、約40秒で到着します。そこに広がるのは360度の大パノラマ。
遠くに東京スカイツリーや新宿の高層ビル群が、そして晴れた日には富士山を見ることもできます。
夜になると、窓からは宝石箱のような景色が広がります。
特に東側の横浜港に目を向けると、横浜ベイブリッジや大観覧車、港に停泊する船の光など、横浜ならではの夜景を楽しむことができます。
H
横浜赤レンガ倉庫
よこはまあかれんがそうこ
横浜赤レンガ倉庫は、横浜を象徴する観光施設の一つです。
元々は明治政府によって建てられた2棟(ふたむね)の保税倉庫でした。
1号館は1913年に、2号館は1911年に建設され、当時としては最新の建物で、荷物用エレベーターやスプリンクラーなどが備えられていました。
保税倉庫としての役割は1989年までに終わりましたが、その後、1992年に横浜市が建物を国から取得し、約9年の保存・活用のための改修工事期間を経て「港の賑わいと文化を創造する空間」というコンセプトを持つ文化・商業施設として生まれ変わりました。
現在、1号館はコンサートやダンス、その他イベントの行われる文化施設として、2号館はレストランや雑貨店、土産物店の入る商業施設として使用されています。
1号館と2号館の間には広大な石畳の広場が広がっています。ここはイベント広場と呼ばれ、様々なイベントが開催されます。
横浜オクトーバーフェストやクリスマスマーケットなど毎年開催されるイベントでは、華やかな雰囲気に包まれます。
I
横浜美術館
よこはまびじゅつかん
1989年に開館した横浜美術館は、日本国内でも有数の規模を誇っています。
19,803平方メートルの敷地に建つ8階建の建物は7つの展示室を備え、所蔵品の数は約1万2千点です。
著名な画家であるピカソやセザンヌ、ダリ、マグリットなどの作品を所蔵しており、また、横浜にゆかりの深い横山大観(よこやま たいかん)、下村観山(しもむら かんざん)などの作品も含まれています。
横浜美術館は美術館としての規模が大きいだけでなく、人々の生活と密着した美術館でもあります。
市民のアトリエという部屋が用意されており、そこでは横浜市民でなくとも、油絵や日本画、陶芸、彫刻、版画などを学ぶことができます。
また、12歳以下の子どもを対象とする子どものアトリエも用意されており、子どもたちはそこで粘土や絵の具、紙などを使い、のびのびと遊びながら美術を体験します。