玉陵
たまうどぅん
「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されている玉陵は、1501年につくられた琉球王家の墓所です。
沖縄は墓が大きいことで知られていますが、こちらは自然の岩を利用して築かれた3つの部屋に分かれており、県最大にして最古の破風墓(はふばか)。
「風を破る」と書く破風とは、屋根の形状を現す言葉です。
まるで家のように屋根の側面が三角になっているこの形は、かつては王室に限られた造りでしたが、1879年の廃藩置県以降は庶民にも普及するようになりました。
一方、横一列に並ぶ墓所の手前が何もない広場となっているのは、墓前で祭祀(さいし)を行う沖縄の風習によるものです。
石欄(せきらん)には龍や獅子などのほかに、鳥や蓮の彫刻が施され、なかでもコウモリは、中国では幸福を招く縁起物と考えられており、玉陵のマスコットキャラクターにもなっています。
現在の姿は沖縄戦で破壊された後(のち)に修復されたものですが、琉球建築や王家の葬礼(そうれい)の慣わしを知る上で大変重要な史跡であることに変わりはありません。
〒903-0815
沖縄県那覇市首里金城町1-3
[那覇市市民文化部 文化財課]098-917-3501
世界遺産、国宝・重要文化財、観光名所、歴史的建造物
9:00~18:00(入場締切17:30)
年中無休
大人 300円 小人(中学生以下) 150円
※保護者が同伴する小学校就学前の小人は無料
ゆいレール 首里駅から徒歩約15分
バス[1][17][46]で首里城公園入口下車、徒歩約5分
バス[8]で首里城前下車、徒歩約1分
※本ページに掲載の情報は掲載時点のものです。最新の情報と異なる場合がありますので、各スポットの最新情報は必ず各スポットのHPなどでご確認ください。