古四王神社
こしおうじんじゃ
スポット紹介音声ガイド
更新日:
2020年11月26日
TOURIST Guide編集部
渋谷朋子
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古四王神社は室町時代末期の1570年(元亀(げんき)元年)に、この地方の領主戸沢(とざわ)氏の家臣である冨樫左衛門太郎勝家(とがしさえもんたろうかついえ)が、戦火から地域を守るとともに、領民の安寧を願い建立したと伝えられています。本殿は国の重要文化財に指定されています。1930年(昭和5年)の解体修理の際、「古川村 大工 甚兵衛」と墨書した部材が発見され、飛騨国(ひだのくに)古川村(現在の岐阜県飛騨市)の名工・甚兵衛の作であることが判明しました。一間社(いっけんしゃ)と呼ばれる小さな社殿には、菊唐草を浮き彫りした水引虹梁(みずひきこうりょう)や、鴛鴦(おしどり)を模した蟇股(かえるまた)、高欄には木目を活かして作られた擬宝珠(ぎぼし)など、繊細な絵様の彫刻が施されています。その一方で、荒削りな太い丸太を使った床組などは堅牢な造りとなっています。こうした自由で豪快な建築手法がこの神社の特徴で、当時の建築史の最高権威である東京帝国大学教授の伊東忠太(いとうちゅうた)博士は「奇中の奇、珍中の珍」と感嘆し、京都帝国大学教授の天沼俊一(あまぬましゅんいち)博士も「日本・中国・インドを超越した天下一品の建物」と絶賛しました。
スポット詳細情報
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秋田県大仙市大曲字古四王際30
電話番号
[大仙市教育委員会文化財課]0187-63-8972
スポット種類
寺・神社
定休日
無休
料金
無料
交通手段
JR大曲駅から車で10分
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