無鄰菴
むりんあん
南禅寺・岡崎エリアは著名人の別荘が立ち並ぶエリアでもあります。幕末から活躍し、新政府では総理大臣などを歴任した明治の元老のひとり、山縣有朋(やまがた ありとも)もこの地に別荘を造営しました。それが無鄰菴(むりんあん)で、現在は国の名勝にも指定されている明治時代を代表する日本庭園が一般に公開されているのです。東山連峰を借景とした庭園は、山縣有朋の新しい庭園観を、当時駆け出しだった「植治(うえじ)」の屋号で知られる、のちの名作庭家・七代目小川治兵衛(おがわ じへえ)が実現したもの。無鄰菴の庭園は琵琶湖疏水(びわこ そすい)からの水を引き込んだことも特徴的で、水の流れる音を出すためにわざわざ瀬落ちを作るなど見えない部分にも試行錯誤があり、山縣有朋本人もその設計に携わったというこだわりの庭園なのです。数寄屋造り(すきやづくり)の母屋から雄大な庭園を眺めれば、明治時代にタイムスリップするような感覚を味わえるのではないでしょうか。ゆっくり過ごせる庭園カフェもありますので、静かに庭園を眺めてみたいという方にはもってこいです。
〒606-8437
京都府京都市左京区南禅寺草川町31
075-771-3909
4月 - 9月 9:00~18:00(最終入場は閉場時間の30分前)
10月 - 3月 9:00~17:00(最終入場は閉場時間の30分前)
※新型コロナウイルス感染拡大防止の為、現在は事前予約制。
12月29日~12月31日
600円
※割引あり
市バス「神宮道」下車徒歩約10分
地下鉄東西線「蹴上」下車徒歩約10分
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