ぶぶ漬け
ぶぶづけ
スポット紹介音声ガイド
更新日:
2018年11月26日
TOURIST Guide編集部
西貴輝
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あんかけうどんを「たぬき」と呼んだり、油揚げと卵のきつね丼を「衣笠丼(きぬがさどん)」と呼ぶなど、京都には独自の食文化があります。
なかでも面白おかしく語られるのが、「ぶぶ漬け」。
ぶぶ漬けとは、京都弁でお茶漬けのことで「ぶぶ」はお茶を意味し、「おぶ」とも言います。
京都人は長居する客に対し「ぶぶ漬けでもどうどす?」、つまり「お茶漬けでもいかがですか」とうかがい、遠まわしに帰ってくれと伝える、という風説があります。
上方落語の題材にもなったこの小話は、主人ははっきり帰れと言わず、客もまた意味を察して退散するという、「本音を隠す」京文化を表し、「これが作法だ」とまことしやかに囁かれていますが、実際にそんな言葉をかけられることはありません。
「すぐき」や賀茂(かも)なす、壬生菜(みぶな)といった京の伝統野菜の漬物を用いた手軽に食べられる食事として、江戸時代から庶民の食として親しまれてきたぶぶ漬け。
京都にはお茶漬け専門店がいくつもあるので、お店で堂々と味わってください。
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