人穴富士講遺跡
ひとあなふじこういせき
富士山には噴火で発生した溶岩洞窟(ようがんどうくつ)が多く見られます。
溶岩洞窟とは、流れ出た溶岩のなかに細長くトンネル状にできる空洞のことを言い、溶岩流で覆われた樹木の跡が空洞になったものは溶岩樹型(ようがんじゅけい)と呼ばれ、その形や神秘性から信仰の対象になっていきました。
この溶岩樹型洞窟を使い修行をしていたのが山岳信仰(さんがくしんこう)の富士講(ふじこう)です。
その開祖とされる長谷川角行(はせがわ かくぎょう)は、この溶岩洞窟で苦行の末 悟りを開き、その教えが庶民に広まり数多くの富士講が形成されました。富士講は資金を集めその代表を選び富士詣(ふじもうで)をした集団の形です。
江戸時代、江戸の町は八百八町(はっぴゃくやちょう)と言われていましたが、この富士講も八百八講(はっぴゃくやこう)といわれ、富士山への信仰が厚かったことを物語っています。
洞窟内や外には碑塔がそれぞれ建てられており、内側には3基、境内には232基が存在しています。
洞穴(どうけつ)は聖域ということで入洞が禁止されていますが、一部事前申し込みをすると入れる区間もあります。
この人穴洞穴(ひとあなどうけつ)はミステリアスで、この穴が神奈川県の江ノ島に続いているという伝説もあります。土日は世界遺産ガイドが常駐しているようです。
〒418-0102
静岡県富士宮市人穴206
[富士宮市役所] 0544-22-1111 [人穴富士講遺跡案内所] 0544-52-1620
観光名所、世界遺産
無休
無料
JR身延線 富士宮駅から富士急静岡バスで約30分、白糸の滝下車、少し歩いて白糸の滝入口で乗換、富士急山梨バスで約8分、畜産試験場北口下車、徒歩約35分
JR身延線 富士宮駅から車で約40分
東名富士ICから車で約50分
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