秩父まつり会館

日本三大曳山祭（にほんさんだいひきやままつり）の一つである秩父夜祭（ちちぶよまつり）は、毎年12月上旬に2日間にわたり開催されています。
「秩父まつり会館」は、いつでもこのお祭りの雰囲気を楽しめる資料館として、1984年にオープンしました。
館内で目を見張るのは、吹き抜け構造の天井に届かんばかりに鎮座する屋台と笠鉾（かさぼこ）、最大の特徴はその装飾です。
北極星や北斗七星を神格化して崇める妙見(みょうけん)信仰に基づき、同心円上（どうしんえんじょう）に光を放ちながら降り注ぐ星をイメージした飾りつけは、昭和の名工（めいこう）と呼ばれた職人の手によるものです。
ひときわ眩しい笠鉾(かさほこ)や祭囃子（まつりばやし）が奏でる屋台に目を見張るばかりか、提灯に明かりをつけて夜祭の雰囲気も味わえます。
さらにIT技術を駆使したプロジェクションマッピングが新たに導入されました。
街中にあふれる大勢の見物客、夕闇に浮かぶ武甲山（ぶこうざん）などのコンピュータグラフィック映像が大音響とともに投影されると、あたかも祭り会場にいるかのような臨場感に包まれます。
光と音が織りなすバーチャル夜祭で楽しんではいかがでしょうか？