伊勢堂岱遺跡
いせどうたいいせき
世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」
白神山地を望む環状列石 ストーンサークル
伊勢堂岱遺跡は、約4000年前の縄文遺跡です。
この遺跡の特徴は、雄大な白神山地を望む丘を平らに整地し、そこに環状列石を4つ築いている点にあります。
ストーンサークルとも呼ばれる環状列石は、石を円形に配置した遺構で、北海道や北東北に多くみられます。ただ、1ヶ所で4つの環状列石が見つかっている例は、ほかにありません。
空港への道路建設にあたり、1994年に始まった発掘調査で、石器や土器に交じり、河原石が埋もれていることに調査員が気づきました。掘り進めたところ、次々と環状列石を発見。このような場合、通常は遺跡の記録だけを取るか、他の場所へ移設され、工事は継続されます。しかし、伊勢堂岱遺跡は工事を中止して現地保存された、全国でも非常に稀な事例です。
周辺からは、埋葬した跡である土坑墓をはじめ、土偶や石器などまつりの道具も多数見つかっており、ここが何らかの祭祀、或いは儀礼の場であったことを示しています。
なお、2021年には、この伊勢堂岱遺跡を含む、北海道、青森、岩手、秋田に点在する17ヶ所の遺跡が、「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界遺産に登録されました。
〒018-3454
[伊勢堂岱縄文館] 秋田県北秋田市脇神小ケ田中田100-1
[伊勢堂岱縄文館] 0186-84-8710
観光名所、遺跡、ミュージアム、世界遺産
9:00~17:00(入館は16:30まで)
※縄文館は通年開館、遺跡の公開は4月下旬~10月末まで
月曜日(祝日と重なった場合はその翌日)
年始年末(12月29日~1月3日)
※縄文館が休館の日は、遺跡も閉鎖
縄文館、遺跡ともに無料
秋田内陸縦貫鉄道 縄文小ヶ田駅より徒歩約10分
JR鷹ノ巣駅よりタクシーで約15分
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