針尾無線塔
はりおむせんとう
大正時代に建てられた巨塔
100年経っても健在する鉄筋コンクリートの近代遺産
スポット紹介音声ガイド
更新日:
2021年09月15日
TOURIST Guide編集部
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針尾無線塔は、日露戦争後の1918年(大正7年)から4年の月日をかけて建設された、電波塔です。3基とも、高さは136メートルで、厚みは76センチメートル。建設当時の無線技術は、長波通信が主流でした。長波を遠方まで送るには、大きな無線アンテナを用い、高出力で発信する必要があり、このような巨大な施設となったのです。建築からおよそ100年経った今でも目立った損傷はなく、日本の技術の高さが窺えます。
3基の塔は、300メートル間隔の正三角形に配置され、中心地に電信室があります。この4つの建物が、ひとつの送信機となり、ここから中国、東南アジア、南太平洋方面に展開する艦隊と通信が行われました。これほど立派な軍事施設が、太平洋戦争の空襲で破壊されずに済んだのは、当時すでに、無線は長波から短波へ移っていたことに加え、日本軍の暗号はアメリカ軍に解読されており、無線電信所としての価値が失われていたためだと考えられています。
現在は電波塔の役目を終え、貴重な戦前の近代遺産として、国の重要文化財に指定されています。
スポット詳細情報
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〒859-3452
長崎県佐世保市針尾中町382
電話番号
[針尾無線塔保存会]0956-58-2718
スポット種類
国宝・重要文化財、歴史的建造物
営業時間
9:00~12:00 13:00~16:00
料金
無料
交通手段
JR早岐駅前から西肥バス[西海橋コラソンホテル行き]で高畑下車、徒歩約30分
西九州自動車道大塔ICより約20分
公式HP
[佐世保観光コンベンション協会] https://www.sasebo99.com/spot/268/
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