江迎本陣 山下家もと蔵(潜龍酒造株式会社)
えむかえほんじん やましたけもとくら(せんりゅうしゅぞうかぶしきがいしゃ)
平戸往還で唯一現存する本陣と、1688年創建の老舗の酒蔵
江迎本陣屋敷は、江戸時代に平戸藩主が参勤交代や長崎港警備の際に利用した、旅の宿です。当時、一行は平戸城から海峡を船で渡り、対岸の田平町日の浦(たびらちょうひのうら)に上陸。そこから陸路で平戸街道を進みました。 平戸往還(ひらどおうかん)とも呼ばれるこの道のりは、およそ14里(57.5キロメートル)。江迎本陣は、その道中に設けられた6ヶ所の本陣のひとつで、今日まで現存する唯一の屋敷です。ここでは、御殿さまが使われた御成門(おなりもん)や御成の間が、1830年に改修された当時のまま残されています。本陣屋敷の表庭と築山は、京都から庭師を呼んで造っています。その表庭の茶室に入る角の蹲(つくばい)にある「水琴窟(すいきんくつ)」は、自然石の手水鉢の側下にあり、手洗いの水を流すと妙なる琴に似た音色を奏でます。
本陣を営んでいた山下家は、1688年創業という、歴史ある造り酒屋。酒の酵母を作るために建てられた「もと蔵」は、釘を使わず、柱1本で2階まで支える傘型の屋根組みが見事です。
山下家は現在も酒造会社を営んでおり、現在ももと蔵にて、ここ江迎で生産された酒米(さかまい)を使い、熟練の職人が手間隙かけて味わい深い日本酒を造り続けています。
なお、本陣屋敷ともと蔵は、見学にあたり事前予約が必要です。
〒859-6101
長崎県佐世保市江迎町長坂209
0956-65-2209
歴史的建造物 酒造見学
9:00〜16:00
※見学は事前予約制
※土日祝日は営業時間は10:30~16:00
※ご予約のお電話は平日のみ受け付けております。3日前までにご連絡ください。
無し
[本陣屋敷]大人 200円 中学生以下 無料
[山下家のもと蔵]無料
JR佐世保駅前から西肥バス[平戸桟橋行き]で約1時間、江迎下車、徒歩5分
佐世保駅から松浦鉄道で約70分、江迎鹿町駅下車、徒歩約10分
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