福井洞窟ミュージアム
ふくいどうくつみゅーじあむ
福井洞窟の謎に迫る
旧石器時代から縄文時代草創期を物語る無料の博物館
福井洞窟ミュージアムは、2021年4月に開館した無料の博物館です。福井洞窟は岩陰(いわかげ)状の洞穴で、旧石器時代から縄文時代にかけた生活の移り変わりを伝える貴重な遺跡として注目されています。
館内では、この福井洞窟で出土した石器や土器など、およそ400点を展示。映像を駆使した洞窟のジオラマや、実際の地層の断面で、当時の人々の暮らしをわかりやすく紹介しています。
また、国の重要文化財である、「細石刃核(さいせきじんかく)」も見所のひとつ。細石刃とは小さな石の刃で、細石刃核から作り出されます。その刃を動物の骨や角を利用した「軸」に幾つも埋め込み、一本の槍や銛に仕立てたものは、植刃器(しょくじんき)と呼ばれます。また、複製品が展示されている、隆起線文(りゅうきせんもん)土器や爪形文(つめがたもん)土器は、細石刃とともに出土したもの。これは、旧石器時代の石器と、縄文時代の土器が同時期に使われていたことを示す、非常に意味のある発見です。
なお、博物館では、有料で自転車を貸し出しており、展示に興味を持ったその足で、実際に福井洞窟を見に行くこともできます。博物館から洞窟までは、北へ4キロほどです。
〒859-6326
長崎県佐世保市吉井町立石473
0956-64-3830
ミュージアム、国宝・重要文化財
9:00~17:00(最終入館は16:30)
月曜日(祝日の場合は次の平日)
年末年始(12月29日~1月3日)
無料
車/西九州自動車道 佐々ICより約15分
バス/JR佐世保駅前から西肥バス[平戸桟橋行き]半急行で45分、吉井下車、徒歩5分
鉄道/佐世保駅から松浦鉄道[たびら平戸口/伊万里行き]で約55分、吉井駅下車、徒歩10分
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