泉福寺洞窟
せんぷくじどうくつ
16,000年前の土器を発見 旧石器時代から弥生時代を生きた人類の足跡
スポット紹介音声ガイド
更新日:
2021年09月15日
西貴輝
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住宅地の林の奥にひっそりと残る洞窟。泉福寺洞窟は、旧石器時代から平安時代の遺跡です。ここで10年に及ぶ発掘調査の結果、12の地層が見つかりました。
大量に出土した品々は、槍の替え刃として使われた小型の石のナイフをはじめ、木や骨を削るへら状の石器、煮炊きの証である土器など、生活道具ばかり。これらは年代の異なる地層から見つかっており、この洞窟に、何世代にもわたり居住していたことが窺えます。
もっとも注目される出土品は、およそ16,000年前、すなわち旧石器時代から縄文時代への移行期に作られた土器です。
豆粒のような粘土のかたまりが、外側に貼り付けられていることから、「豆粒文土器(とうりゅうもんどき)」と名づけられたこの遺物は、国の重要文化財。ここから南に5キロほど離れた「佐世保市博物館島瀬(しまのせ)美術センター」で、復元品が展示されています。
また、同施設では、泉福寺洞窟の模型や、その他の出土品、発掘調査の成果も閲覧できます。
スポット詳細情報
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〒857-0134
長崎県佐世保市瀬戸越1-1571
電話番号
[佐世保市観光商工部 観光課] 0956-24-1111
スポット種類
自然 国宝・重要文化財 観光名所 遺跡
交通手段
JR佐世保駅前から西肥バス[矢峰行き]で約20分、瀬戸越下車、徒歩15分
佐世保駅から松浦鉄道で約13分、泉福寺駅下車、徒歩約8分
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