旧三上家住宅
きゅうみかみけじゅうたく
江戸時代の豪商の暮らしが偲べる
酒造業、廻船業を営んだ三上家の歴史的遺構
今も城下町の面影が残る河原町通りに、旧三上家住宅はあります。
見どころは、外から見ると白壁が美しく、贅を尽くした座敷や庭園です。
三上家は但馬国(たじまのくに)の大名、山名氏に仕えていたのが内紛により丹後(たんご)に逃れて町人になったと伝えられています。
そして元結(もとゆい)の製造・販売を手がけ、元結屋(もっといや)を名乗りました。
屋敷は1776年(安永5年)に建てられたものの、1783年(天明3年)2月の晒屋火事(さらしやかじ)で消失しましたが、12月には母屋が再建されています。そのためか屋敷は柱を塗り込める「大壁造(おおかべづくり)」を採用し、いたるところに土扉(つちど)を配置し、徹底した耐火構造になっています。
また三上家は元結のほか造酒業、廻船業(かいせんぎょう)なども営むようになり、宮津藩では町名主として藩財政にも関わっていました。
このように往時の歴史を知るのにうってつけな遺構で、1989年に京都府指定有形文化財に指定され、2003年には母屋をはじめ8棟が国の重要文化財に指定されています。
庭園には30匹以上の亀がいますが、大きな2匹は「みかちゃん」と「かんちゃん」と呼ばれています。ジャコを持っていくと、特に喜んでくれるとか。
〒626-0014
京都府宮津市字河原1850
0772-22-7529
国宝・重要文化財 観光名所 歴史的建造物
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
12月29日〜1月3日
毎週水曜日
※緊急事態宣言のため5/31まで休業
大人300円、小中学生200円、幼児無料
京都丹後鉄道 天橋立駅から徒歩約15分 宮津天橋立インターチェンジから車で約8分
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