御薬園
おやくえん
江戸時代の会津藩主による薬草園が名前の由来
藩主の部屋でお抹茶も楽しめる
鶴ヶ城の東側に位置する御薬園(おやくえん)は、国の名勝(めいしょう)に指定される日本庭園です。1432年、室町時代の武将、蘆名盛久(あしな・もりひさ)が、効能をもつ泉「霊泉(れいせん)」が湧き出るこの地に立てた別荘がはじまりとされています。
江戸時代の1670年には会津藩の2代藩主、保科正経(ほしな・まさつね)が領民を疫病から救うため庭園内に薬草園を作り、続く3代藩主、松平正容(まつだいら・まさかた)も高麗人参(こうらいにんじん)を植え、その栽培を民間にひろく推奨しました。
御薬園(おやくえん)という名前は、こうした歴史にちなんで名付けられたものです。
園内にはモミ、スギ、マツの大樹(たいじゅ)をはじめ、キャラボク、ゴヨウマツなどの木々が植えられ、回遊路(かいゆうろ)で結ばれています。
庭園からは標高863メートルの背炙山(せあぶりやま)が見渡せ、この眺めもふくめて庭園の景色とする、いわゆる借景(しゃっけい)と呼ばれる手法が取り入れられています。
園内では各種薬草茶が販売されている他、かつての藩主が使用していた御茶屋御殿でお抹茶をいただくこともでき、これを楽しみに訪れる人も多くいます。
〒965-0804
福島県会津若松市花春町8-1
0242-27-2472
公園・庭園 観光名所
8:30〜17:00(入園締切は16:30)
不定休
大人 330円、高校生 270円、中学生 160円、小学生 160円
会津若松駅から まちなか周遊バス「あかべえ」で約25分「会津若松商工会議所前」下車 徒歩5分
会津若松駅から まちなか周遊バス「ハイカラさん」で約30分「御薬園」下車 徒歩3分
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