倉敷考古館
くらしきこうこかん
江戸時代の土蔵を改装した博物館
古代吉備国の出土品から知られざる郷土史に触れる
倉敷考古館は、この地方における遺跡調査の研究結果を展示・発表する民間の博物館です。
江戸時代後期の米蔵を利用した建物は、外壁の側面に正方形の瓦をはりつけたなまこ壁が特徴的な、倉敷を象徴する建築物。
手前の中橋(なかばし)と柳を併せ、パンフレットやガイドブックにもよく使われている風景です。
館内では、岡山県と広島県東部にまたがる吉備地方から出土した古代の石器、青銅器など、およそ700点が展示されています。
なかでも注目すべきは、筒形の大型土器である「特殊器台(とくしゅきだい)」。
これは弥生時代後期に吉備地方で生まれ、埴輪の起源になったものと考えられています。また、瀬戸内地方でよく見られる「分銅形土製品(ふんどうがたどせいひん)」も、この地方ならではの出土品です。
ほかにも、鉄製品が多く発掘されていることから、吉備国(きびのくに)が優れた製鉄技術をもち、古代日本において有力な地方国家であったことがうかがえます。
所狭しと並べられた文化財のなかには、インカ帝国以前のペルーの土器なども含まれ、ヒトや動物をかたどったユニークな造形が見所です。
〒710-0046
岡山県倉敷市中央1-3-13
086-422-1542
ミュージアム、観光名所、歴史的建造
9:00~17:00(入館は16:30まで)
月・火曜日、年末年始(12月27日~1月2日)
※祝日・振替休日は開館。臨時休館あり。
一般 500円 高校・大学生 400円 小・中学生 300円
※特別展は別料金の場合があります。
JR倉敷駅から徒歩約15分
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