いたすけ古墳
いたすけこふん
タヌキが暮らす古墳
朽ちた橋に秘められた市民運動の軌跡
スポット紹介音声ガイド
更新日:
2020年01月23日
TOURIST Guide編集部
西貴輝
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いたすけ古墳は、5世紀前半に造られた前方後円墳です。ここに埋葬されている人物や、「いたすけ」という名前の由来は不明ですが、全長がおよそ146メートルと比較的大きく、陪塚(ばいちょう)と呼ばれる付属の古墳もかつては複数存在していたことから、大王を支えた将軍など、主要な身分の人間が眠る墓ではないかと考えられています。
注目すべきは、古墳南側の濠(ほり)に突き出している、半分崩れ落ちた橋です。ここはもともと私有地で、宅地開発の工事のため、1955年に古墳の土を運び出すための橋が架けられました。これを知った若い研究者が古墳の保存を呼びかけ、市民運動に発展。国の史跡に登録されることとなったのです。橋は、市民による文化財保存運動の証。歴史を物語るものとして、朽ちてなお残されています。
ちなみに、ここにはタヌキの家族が住んでおり、橋の上に時折現れるタヌキの愛らしい姿は、地元の人はもちろん、観光客にも人気です。
スポット詳細情報
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〒591-8036
大阪府堺市北区百舌鳥本町3丁
電話番号
[事務局]06-6210-9742
[百舌鳥古墳群ワンストップ電話窓口]0120-099-771(午前9時から午後5時30分まで/年末年始を除く)
スポット種類
世界遺産 御陵・古墳
営業時間
自由見学
定休日
無休
料金
無料
交通手段
JR阪和線 百舌鳥駅から徒歩約12分、または上野芝駅から徒歩約10分
公式HP
[世界遺産 百舌鳥・古市古墳群]
http://www.mozu-furuichi.jp/jp/learn/map/m18.html
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