朝夷奈切通し
あさいなきりどおし
鎌倉に至った7つの峠道の一つ
今も昔ながらの道が昔と変わらない姿で残る
スポット紹介音声ガイド
更新日:
2020年01月07日
TOURIST Guide編集部
西貴輝
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前方は海、背後は山に接している鎌倉に、陸路を経由して達するには、当然のことながら山越えの道を辿るしかありませんでした。
このことから鎌倉に達する主要な道には山を切り崩して掘り下げ、その底の部分に道を通す「切通し」と呼ばれる道が造られ、鎌倉の周辺には合わせて7つのルートがあったことから、これらを総じて「鎌倉七口」と呼ばれるようになりました。
朝夷奈切通しは、この中でも一番の長さを誇り、国の指定遺跡になっています。
源頼朝の時代に和田義盛の三男・朝比奈三郎義秀が、一晩でこの道を切り開いたという伝説からその名がつき、峠を越えるこの道は、和田一族の滅亡後に鎌倉幕府の手によって本格的な整備が進められ、江戸湾に面した金沢方面と鎌倉を結ぶ重要な道となりました。
そして江戸時代には江ノ島や、大山方面に向かう観光ルートとしても賑わったといいます。今も朝夷奈切通しは未舗装の道が延々と続く、中世の古道の雰囲気を残しています。
いにしえ人の心持ちに思いを馳せて、この道を歩いてみるのも旅の醍醐味です。
スポット詳細情報
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神奈川県横浜市金沢区朝比奈町峠
スポット種類
宿場町・街道、遺跡
交通手段
・JR横須賀線「鎌倉駅」東口から十二所方面行きのバス「十二所神社」にて下車徒歩10分
・京浜急行線・金沢シーサイドライン金沢八景駅から「大船・鎌倉方面行き」で「朝比奈」下車徒歩5分
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